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言語学における欠格(けっかく、けんかく、英語: abessive case、フィンランド語: abessiivi、中国語: 欠格(この意味では「缺格」ではない))とは、格の一種で、「~無し」、即ちある品物や性質を欠くことを意味するもの。
フィン・ウゴル語派(フィンランド語、エストニア語など)やコーカサス諸語などに独立の格として存在する。
フィンランド語(格語尾-tta)では動名詞に(「...せずに」の意味)、または副詞的慣用句として用いられることが多く、一般に欠格の代わりには"ilman+分格"の形が普通である。